オーストラリアでのキャリアをスタートさせる：留学生のための必須ライセンス

オーストラリアは、留学生にとって素晴らしい環境を提供しています。世界水準の教育だけでなく、貴重な実務経験を積む機会も豊富です。しかし、特にホスピタリティ、建設、保育、貿易といった分野では、多くの職種に就くためには、オーストラリアの特定の免許や資格が必要です。これらの要件を早期に理解することで、就職の可能性を大幅に高め、安全かつ合法的に働くことができるようになります。

新しい国の規制を理解するのは大変なことです。エイムズ・グループは、皆様がそれらを理解できるようお手伝いいたします。このガイドでは、オーストラリアで働き始める際に必要となる可能性のある一般的なライセンスと認定資格について概説しています。

オーストラリアでのキャリアをスタートさせるための主要なライセンスと認定資格:

1. 責任あるアルコールの提供（RSA）

• それは何ですか？ 認可された施設（バー、レストラン、酒屋、イベントなど）でアルコールの販売、提供、または供給を行う仕事に就く場合、RSA認定資格の取得は必須です。この資格は、責任あるアルコールの提供、酩酊状態の顧客の特定、そして法的義務を理解するための知識を身につけるのに役立ちます。
• 入手方法: 就労予定の州または準州で認可された登録訓練機関（RTO）でRSA研修コースを修了する必要があります。例えば、ニューサウスウェールズ州で働く場合は、NSW州のRSAが必要です。多くのRTOはオンラインRSAコースを提供しています（ビクトリア州は通常、対面または特定のオンライン教室での授業形式が求められます）。受講には通常、学生固有識別子（USI）が必要です。

2. 児童就労チェック（WWCC）

• それは何ですか？ WWCCは、有償・無償を問わず、児童関連業務に従事するすべての人にとって法的に義務付けられています。これには、保育、家庭教師、コーチング、一部の医療職が含まれます。WWCCには、国家警察身元調査を含む身元調査と、関連する職場での不正行為の調査が含まれます。
• 入手方法: 申請手続きは州または準州によって異なります（例：Service NSW、司法省、ビクトリア州コミュニティ安全局など）。留学生の方は、有効なオーストラリアビザにリンクされた外国のパスポートやImmiCardなどの身分証明書類をご提出いただく必要があります。有給労働者の場合、通常、申請料がかかります。

3. ホワイトカード（一般建設業導入研修）

• それは何ですか？ オーストラリアの建設現場で働きたいなら、ホワイトカードは必須です。これは、基本的な労働安全衛生原則、危険源の特定、リスク管理対策などを含む、公式の一般建設導入研修（国の能力単位はCPCWHS1001「建設業界における安全作業の準備」）を修了したことを証明するものです。
• 入手方法: 研修はRTO（公認資格取得機関）を通じて修了する必要があります。コースは対面で受講できますが、州によってはオンラインで受講できる場合もあります（ただし、対面での受講や実技試験が必要となるコースもあるため、各州の規則をご確認ください）。合格すると、オーストラリア全土の州と準州で通用するホワイトカードが発行されます。留学生はパスポートなどの身分証明書と学生ビザが必要です。

4. 高所作業車（EWP）の乗車券／免許

• それは何ですか？ EWP チケットまたはライセンスがあれば、建設、倉庫、メンテナンスでよく使用されるシザーリフトやブームリフトなどの特定の種類の移動式高所作業台を操作できます。
• 入手方法:
  • 11 メートル未満のブームリフトおよびシザーリフトの場合: 通常、RTO（道路交通局）から取得するRIIHAN301E（高所作業台操作）ユニットの達成証明書が必要です。これは「EWPチケット」または「イエローカード」と呼ばれることがよくあります（ただし、用語は様々です）。
  • ブームの長さが11メートル以上のブーム型EWPの場合： これには、高リスク作業許可（HRWL）クラスWPが必要です。RTO（労働安全衛生局）で正式な研修と評価を受け、その後、お住まいの州または準州の労働安全衛生規制当局（例：SafeWork NSW、WorkSafe Victoria）に申請する必要があります。通常、18歳以上である必要があります。

5. 高リスク作業許可（HRWL）

• それは何ですか？ 11mを超えるブーム型EWP以外にも、様々な高リスク作業にはHRWLが必要です。これには、フォークリフト（LFクラスまたはLOクラス）などの機械の操作、特定の種類のクレーンの操作、リギング、足場設置、ボイラー操作などの作業が含まれます。
• 入手方法: EWP（11m以上）と同様に、RTOを通じて特定のHRWLクラスの正式な研修と評価を受ける必要があります。評価に合格したら、州または準州の労働安全衛生規制当局に申請してください。申請には18歳以上であることと、100点以上の身分証明書の提示が必要です。

6. 高所作業チケット

• それは何ですか？ 必ずしも「免許」ではありませんが、墜落の危険がある作業では、高所作業許可証（RIIWHS204E「高所での安全な作業」などの単位の取得証明書）が必要になることがよくあります。この研修では、リスクアセスメント、安全ハーネスと墜落制止システムの使用、安全な作業手順について学びます。
• 入手方法: RTO（高所作業訓練機関）を通じて、国家認定の高所作業コースを修了してください。これらのコースは、理論と実践の両方の要素を含んでいます。

7. 責任あるギャンブル行為（RCG）/責任あるギャンブルサービス（RSG）

• それは何ですか？ ホテル、パブ、カジノなどのゲーミングエリア（例：ゲーミングアテンダントまたはキャッシャー）で働く予定の場合は、RCG（州によってはRSGと呼ばれることもあります）の資格が必要です。この研修では、責任あるギャンブルの実践、ギャンブル問題を抱える顧客の特定と支援、そして法的責任について学びます。
• 入手方法: RSAと同様に、該当する州または準州のゲーミング当局（例：Liquor & Gaming NSW）が承認したRTOでRCGコースを修了する必要があります。USIが必要です。一部の州では、RSAコンピテンシーカードをお持ちの場合、RCGをそのカードに追加できます。

8. 応急処置と心肺蘇生の証明書

• それは何ですか？ 応急処置認定証（一般的にはHLTAID011 – 応急処置の提供）と心肺蘇生認定証（HLTAID009 – 心肺蘇生の提供）は、保育、医療、教育、フィットネス、さらには一部のホスピタリティ業界や建設業界など、多くの業界で必要とされ、非常に貴重です。これらのコースでは、緊急事態への対応、基本的な救命処置の提供、専門家の到着までの怪我の対処方法などを学びます。
• 入手方法: RTO（救急救命士）のコースを受講しましょう。応急処置コースは通常、オンラインでの事前学習と、対面での実技技能評価で構成されています。CPRの要素は応急処置コースに含まれていることが多いですが、単独で復習コースとして受講することも可能です。

9. アスベストに関する意識啓発研修

• それは何ですか？ 建設業、貿易業、メンテナンス業、または1990年以前に建設された建物に携わる方にとって、アスベストに関する意識啓発研修（例：11084NAT – アスベストに関する意識啓発コース、または各州の単位）は非常に重要です。この研修は、アスベスト含有材料（ACM）の特定、リスクの理解、そして遭遇した場合の対処法を学ぶのに役立ちます。
• 入手方法: この研修は通常、RTO（道路整備事業者）によって提供され、オンラインまたは短時間の対面セッションで受講できます。ただし、これは意識啓発のためのものであり、実際のアスベスト除去には特別な免許と広範な研修が必要であり、通常は専門家が受講します。

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